雄勝町について

海と山が近い三陸・雄勝の海で、
さまざまな海の幸を育ててきました。

東日本大震災の震源地に最も近い町のひとつである雄勝町は、大津波により人口の約8割が流出してしまいました。建物も約8割が流されて町にはかつての面影はありませんでしたが、一歩ずつ力強く復興の歩みを進めるこの町でのさまざまな動きに引き寄せられるかのように現在、日本だけでなく、世界からも人が訪れる場所になってきています。人として生きる原点のようなものを、自然や漁業、人の営みから感じることができ、民間企業や行政、社会起業家など多くの人が訪れる町になっています。「モリウミアス マリン&フード」も、津波被害地を石巻市と住民が連携して花と緑で豊かな場にする「雄勝ガーデンパーク」の一部として、そのための力になりたいと思っています。

宮城県石巻市の北東、南三陸金華山国定公園の牡鹿半島北側に位置した自然豊かな町、雄勝町。ここは周囲を山に囲まれた、15の浜が連なる静かな入り江の典型的なリアス式の海岸です。この地で最も高い南三陸国定公園の硯上山(けんじょうさん)から雄勝湾を一望すると、眼下には静かな深い入り江の雄勝湾、荒々しい太平洋の外海と湖のように静かな内海が広がります。

モリウミアスがある雄勝の町は、豊かな森と海に恵まれていて、降った雨が山に染み込み湧き水となって川から海に注ぐだけでなく、海底からも伏流水となって湧き出しています。リアス式海岸の特徴でもある山と海の近さが森の栄養をミネラルを含む海の栄養にして、餌となる良質なプランクトンを育んでくれるのです。ホタテ、ホヤ、銀鮭、牡蠣、ワカメの養殖が盛んで、その他にもウニ、アワビ、秋鮭、ナマコなど、年間を通してたくさんの海の幸を収穫してきました。